~ひろく、ゆるく~ かずぴ.diary

【白血病闘病記録】と【好きなこと】あれこれ

家族3⃣

 

三兄弟

 

僕は3人兄弟の真ん中。2歳上の兄、3歳下の弟がいる。
兄は消防士(救急救命士)で、弟は会社員。昔から兄弟仲は良く、ゲームをしたりサッカーや野球をやったりと楽しい兄弟だ。その反面、男3人となると日常からケンカも絶えなかった。なぜかケンカの時になると決まって兄と弟は手を組み、真ん中の僕が孤立する。必ずと言っていいほどその構図になり、1人の僕はいつも2人相手に泣かされていた。そんな苦い思い出もあれど、社会人となった今でも頻繁に連絡を取り合う仲だし、個人的にはどこの家の兄弟にも負けない団結心?みたいなものがあると勝手に思っている。自慢の兄と弟だ。

 

 

僕の白血病は進行が早かった。本来なら骨髄バンクに登録して移植ドナーを探す流れになるはずだったが、医師からその時間的余裕はないと告げられていた。家族間で移植において重要なHAL型の検査を行った結果、ドナーとして最も適していると判断されたのが兄であった。
1週間ほど入院して兄から骨髄を採取する治療が行われた。消防士という大事な仕事に携わる中で、治療に協力してくれた兄には本当に感謝である。
今こうして生きていられるのも、兄からの移植を受けたお陰。治療に関わってくれた先生たち、家族や友人の支えも大きな力になっている。

 

 

入院中は弟も頻繁に見舞いに来てくれた。必要なものがあれば買いに行き持って来てくれて、面会時間が許される限り雑談相手になってつまらない話で盛り上がった。
体が不自由となった今も、仕事を休んで通院に付き添ってくれたり色々と厄介になっている。仕事柄恵まれたガタイの弟だが、不甲斐ない僕が心底頼りにしている頼もしい弟だ。

 

 

男3人。

今では2人に世話になる事ばかりだけど
こうして兄弟として生まれたきた運命を嬉しく思う。