悲しさはいまも癒えず
誰が悪いとかじゃない、運命がそうだっただけ。
病気がきっかけで2年交際していたパートナーを失った。
体調を崩しては入退院を繰り返す自分を、この先も支えていけるのかという不安。
「体のことが心配だから一緒に居てあげなければならない....と思う自分がいて、今どんな気持ちで付き合っているのか分からなくなってしまった」
別れ話を持ち掛けられた時に、彼女から伝えられた言葉だ。
この数週間前から何となく別れの予兆のようなものを感じていた。
LINEの返信が極端に遅くなったり、お出かけの誘いにも乗り気じゃない雰囲気が簡単に
みてとれた。そんなこともあってなのか別れの話を切り出された際は、そこまで驚きの
感情はなかった。でも、悲しかった。
年下だった彼女。
自分の気持ちを正直に話してくれた彼女に対し、僕は年上として努めて冷静なフリをし
た。心はうまくコントロールしていたつもりだったが、体の反応は違った。ぽろぽろと
涙が止まらなかった。
考えてみればたしかにこれだけの病気になり、まして再発してその治療の経過を目の当
たりにしてきた彼女の心は、僕が想像しているより遥かに大きな不安でいっぱいだった
はずだ。そんな事を冷静に振り返ってみると、別れを選ぶのもなんらおかしな事じゃな
い。この先の長い人生を共に過ごすとなると僕1人の問題でないし、彼女の選択も間違
いでないと思える。
よく耳にする【好きという気持ちだけではやっていけない】ことの意味を実感した。
白血病め、、、おれから彼女を奪ったお前は一生かけて恨むからな👅