~ひろく、ゆるく~ かずぴ.diary

【白血病闘病記録】と【好きなこと】あれこれ

突然の宣告…

僕は幼い頃から体が弱く、風邪を引いたりすることが多かった。
そのたびに問題だったのが‘‘扁桃腺‘‘が腫れること。唾を飲み込むだけで喉の奥が刺激され痛みが走り、当然ながら食事などは苦痛な状態になる。体調を崩すとまず真っ先にこの弱い扁桃腺にダメージがきた。

 

 

20歳のとき。
9月か10月ぐらいだったかな、、季節の変わり目で体調を崩した僕はまた扁桃腺が腫れつらい状況だった。食事も取れない為病院に行き点滴治療を行った。そして主治医は僕に扁桃腺の切除を奨めてきた。風邪を引くたび毎回この辛さを味わうのは御免だと思い、僕はそれを承諾した。手術による切除に怖さを感じたが、これで今後同じ苦しみを感じなくて済むと思い前向きな気持ちでいた。

手術に向けて事前の体調検査を行い、その1つ血液検査で問題が起きた。医師から伝えられたのはどうにも血液検査の数値がおかしいと…。扁桃腺の手術は置いておき、まずは大学病院の血液内科をすぐに受診するよう言われた。この時はまだ自分が白血病になることなどこれっぽっちも考えていなかった。

 

数日後、大学病院を母親と一緒に訪れた。気持ちはどことなくフワフワしていて、数値の異常なんてたまたま起きたぐらいだろうと内心は軽い感じだった。採血を行い診察の順番が回ってきた。僕は母親を待合に残し1人で診察室に入った。医師から告げられた言葉に僕は一瞬時が止まったように感じた。

「骨髄異形成症候群、白血病の一歩手前の病気です。」

最初の病名だけではピンとこなかったが、白血病という言葉を聞いて大変なことになったんだと何となくすぐに理解できた。そのあと医師は病気についてや今後の治療のことを話していたような記憶はあるが、僕の耳には全くと言っていいほど話が入ってこない。
‘‘おれってもう死ぬんだ…‘‘ 頭の中はすべてそれで埋め尽くされていたから。

 

待合に戻ると母は至って冷静に落ち着いた様子で話を聞いてくれた。いろんな感情で頭の整理が追いつかない僕は、次から次へと母に話しかけ冷静さなんてまるで無かった。

こうして僕は20歳の節目に大きな宣告を受けた。